lecrec-tools

Tools for lecture recording

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(English)

音声付きパワーポイントスライドの圧縮

PowerPointで録音されるオーディオファイルは「音声」としてはビットレートが高いため、どうしてもサイズが大きくなります.このツールは内部のオーディオデータのビットレートを下げて,pptx/ppsxのファイルサイズを小さくします.「挿入 > オーディオ > オーディオの録音」で作成された音声付きパワーポイントを想定しています。

インストール

Windowsでの流れ

  1. 適当なフォルダ(lecrec-toolsとします)を作成し、中にppt-inというフォルダを作成します。さらに、以下をダウンロードして置いておきます(右クリック > 名前を付けてリンク先を保存)。
  2. ffmpeg をこちらのサイトからダウンロードして展開します。
    • Version はリリース版(2020.5.26時点では4.2.3)でよいです。(セキュリティアップデートがあったため、これより前のバージョンをお使いの場合は上げたほうが良いです。)
    • Architecture でOSを選びます。
    • Linking は Static のままとしておきます。
    • ダウンロードサイトはffmpeg の元サイトからたどってもよいです。
  3. 展開してできたフォルダをたどり、bin というフォルダの下にある ffmpeg.exe (macOSではffmpeg) を、1で作成(もしくは展開)したフォルダの中に入れておきます。

すでに ffmpeg をインストール済みの場合、2, 3のステップは不要です。環境変数でパスを設定していないならば .bat や .sh 内の PATH を編集してパスを通しておきます。面倒な場合は 3のステップのようにファイルをコピーしておきます。

使い方

  1. 音声付きpptxもしくはppsxファイルをppt-inフォルダに入れておきます。
    • 複数のファイルを入れてもOKです。
    • 念のため pptxやppsxはバックアップを取っておいてください。
  2. スクリプトを実行します(実行時の注意点も参考にしてください)。
    • Windows: compress_pptaudio-win.bat をダブルクリックします。
    • macOS (Linux, Windowsのbash): ターミナルを開いて compress_pptaudio-mac.sh を実行します。
  3. ppt-outフォルダに、圧縮された pptx や ppsx ファイルが出力されます。

実行時の注意点

Windows

macOS (および Linux や Windowsのbash)

  1. bash の使えるターミナルを開きます。macOSは Launchpad や Spotlightで、ter.. ぐらいを打ち込むとターミナルを選べます。)
  2. スクリプトのあるフォルダへ移動します。macOSで、[書類] の下に lecrec-tools というフォルダで展開したのであれば、以下を打ち込んでフォルダを移動します。
     cd /Users/<ユーザ名>/Documents/lecrec-tools
    

    (上のコマンドを打ち込んだあと、最後に return を押します。途中でtabキーを押すとファイル名などが補完できます。<ユーザ名>のところには、PCで使っている自分のユーザ名を入れます。)

  3. ターミナルで以下を打ち込んで return キーを押し、スクリプトを実行します。
     $ chmod 755 compress_pptaudio-mac.sh
     $ ./compress_pptaudio-mac.sh
    

    (一行目のchmodはダウンロード後に一回だけ必要)

その他

挿入音声の「自動再生&アイコン隠す」を一括設定

Powerpoint の「挿入 > オーディオ > オーディオの録音」で作成し、動画(mp4)でエクスポートする(もしくは音声付きパワーポイントにする)には、各ページで、挿入されたスピーカーアイコンを選択し、以下の設定をする必要があります。これは結構面倒なので、全スライド一括で設定するスクリプトを用意します。こちらは PowerShell を使うので Windows用のみです。(Macでも PowerShell を入れれば動くかもしれません。)

インストール

以下を同じフォルダへダウンロードします。二通りの使い方があり、それぞれ別の .bat ファイルになっています(.bat ファイルは使う方だけでOK)。

使い方

(注意)MIT ライセンス (No warranty) です。結果の pptx は通常の方法で編集したものと異なり、壊れる可能性もゼロではありませんのでご了承ください。また、入力の pptx も念のためバックアップをとっておいてください。

ドラッグアンドドロップを使う場合 (hideaudio-dnd.bat)

  1. ファイルエクスプローラーで、pptx ファイル(複数可)を選択
  2. hideaudio-dnd.bat にドラッグアンドドロップ

フォルダにいれておく場合 (hideaudio-folder.bat)

  1. ppt-in という名前のフォルダを作成
  2. ppt-in フォルダに pptx ファイルを入れる(複数可)
  3. hideaudio-folder.bat をダブルクリック

「セキュリティ警告」などが出ますが、青い画面はこちらを参考に、黒い画面では、「R」を入れて実行してください。 いずれの場合も、ppt-out というフォルダに変換後の pptx ファイルが出力されます。 (毎回「R」を入れるのが面倒な場合は、PowerShell を開いて、ファイルのあるフォルダへ cd し、Unblock-File .\hideaudio.ps1 を実行してください。)

仕様